東方界隈におけるクラスタ分類
近年、衰えることなく増大していく東方Projectの作品とそのファン層。
一口に『東方好き』と言っても、内部には多くのクラスタが混在していて、同じ東方好きでもまったく話が合わないという状況すら起こりえるようになってきました。
どうしてそんなことが起こるかというと、同じ東方界隈の中に多くのクラスタ(集合)が存在するようになり、認識の違いが生じるようになってきたからだと思うのです。
そこで、界隈内にどのようなクラスタが存在しているのか改めて分類してみようと思います。
その前にまず確認のため、現在(2008/04)公式※1の『東方Project』として世に出ている作品を紹介しておきます。よく誤解されがちなことなのですが、原作はSTG(シューティングゲーム)に端を発していますがそれだけにと留まるものではなく、また、そもそもギャルゲーエロゲーでもありません。以下が原作のリストとその詳細です。
1.STG
2.格闘ゲーム
3.音楽CD
4.漫画
5.小説
6.その他
1.STG
・東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.
・東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.
・東方永夜抄 〜 Imperishable Night.
・東方花映塚 〜 Phantasmagoria of Flower View.
・東方文花帖 〜 Shoot the Bullet
・東方風神録 〜 Mountain of Faith.(これらは同人ショップでのみ購入可能。)
・旧作(PC-98用ゲーム・全五作・絶版。こちらで体験版がDL可能)
多くの人に認識されている「東方」といえばまず、STGが出てきます。最も古い東方靈異伝は1996年に発表されていますが、このときはまだ(今と比べたら)無名に近い存在でした。
その名が広く知れ渡るようになったのは、2002年にwindows版1作目である東方紅魔郷が発表された以降のことです。(諸説ありますが、当時から人気サークルであった渡辺製作所(現フランスパン)に紹介されたところから名前が知られるようになっていったとも言われています。
2.格闘ゲーム(弾幕対戦型格闘ゲーム)
・東方萃夢想 〜 Immaterial and Missing Power.
・東方緋想天 〜 Scarlet Weather Rhapsody.
同人サークル「黄昏フロンティア」との共同制作という形で制作され、それぞれ東方Project第7.5弾、10.5弾に位置づけられています。緋想天については、08/05/25頒布予定。
3.音楽CD(東方Projectに入るかどうかは諸説ありますが)
・蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise〜:全曲オリジナル作品
・蓮台野夜行 〜 Ghostly Field Club:ゲーム内で使用された曲のアレンジ※2とオリジナル曲で構成
・夢違科学世紀 〜 Changeability of Strange Dream:同上
・卯酉東海道 〜 Retrospective 53 minutes:同上
・大空魔術 〜 Magical Astronomy:同上
・幺樂団の歴史 〜 Akyu's Untouched Score:旧作のサウンドトラック。全五作。
また、1で紹介したゲーム内で使われている音楽もこの範疇に含まれます。現在時点、というかおそらく未来永劫サントラは発売されない※3と思われますので、ゲーム曲を音楽ファイルとして抽出したい場合、以下のサイトなどにあるソフトを使って抜き出すことで音楽単体で楽しむことができます。
◇東方シリーズ音楽抜き出し機(総武ソフトウェア推進所)
◇東方BGM Player THxxBGM(Fast Project)
4 漫画
・東方三月精 〜 Eastern and Little Nature Deity.:オリジナル作品。連載終了

・東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity.:上記作品を作者変更に伴いタイトル変更したもの。作品内容、設定は同じ。連載中。

・東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue.:永夜抄の続編に位置づけられる作品。連載中。

・東方儚月抄 〜 月のイナバと地上の因幡:上記作品を別視点から描いた作品。連載中。
5 小説
・東方儚月抄 〜 Cage in Lunatic Runagate.
漫画版と同軸で展開されている、永夜抄の後日談的作品。連載中。
・東方香霖堂 〜 Curiosities of Lotus Asia.
小説オリジナル作品。連載終了。2008/4月に発売予定でしたが、延期した模様。
6 その他
・東方求聞史紀 〜 Perfect Memento in Strict Sense.CommentsAdd Star
設定資料集(のようなもの。※4)

・東方文花帖 〜 Bohemian Archive in Japanese Red.CommentsAdd Star
作者公認ファンブック+アンソロジーコミック

これらの作品群は、(そもそも二時創作である6番と)東方儚月抄という例外を除けばすべて一次の原作であり、それぞれ独立して存在しています。ここが東方Projectが他の作品と大きく異なる点です。
このことについて、旧版の東方三月精単行本内コラム※5に記載されている原作者のことばを借りて補足しておきます。
以上を踏まえて、東方界隈にどのようなクラスタ(集合)があるのかを以下に分類してみました。
1 原作
1.1 STGゲーム
1.1.1 クリアラー/普通に遊ぶ人(関連:東方攻略Wiki)
1.1.2 スコアラー(関連:東方Projectスコアボード)
1.2 格闘ゲーム
1.3 音楽
1.4 漫画
1.5 小説
1.6 キャラクタ
1.7 設定・世界観
2 二次創作
2.1 漫画
2.2 小説(SS)
2.3 絵
2.3.1 健全絵
2.3.1 十八禁絵
2.4 音楽
2.4.1 アレンジ曲
2.4.2 アレンジ(パロディ系・電波ソング等)
2.4.3 カラオケ
2.5 ゲーム
2.5.1 要電源ゲーム
2.5.2 非電源ゲーム
2.6 MAD動画
2.7 その他
(以上順不同)
異論もあるでしょうが、とりあえずこんな感じで分類できると思います。
まず原作の方ですが、人によっては「STGはやるけど格闘ゲームは……」という人から「漫画は読むけどゲームはやらない」「音楽は聞くけどあとは知らない」「キャラクタは好きだけど……」と、多種多様なクラスタが存在しています。
趣味的なコミュニティにおいては、原作に触れずに作品を語る人は嫌われる傾向にあります。しかし東方界隈は、原作のメディアが多岐に及んでいるため、同じ「原作好き」でもまったく話が合わないという状況が起こりえるのです。
次に、二次創作について。
東方Projectは、【同人的な二次創作について許諾、提出、報告等を行わなくとも自由に使用して構わない】と言う声明が原作者(ZUN氏)から出されている※6ゆえに、同人活動が非常に盛んです。
そして、音楽アレンジ作品のように。原典に触れていなくても楽しめるものがあるため、人によっては音楽アレンジしか知らないという人も存在しています。
ここでは、原作を知らないと楽しめない(筈の)漫画・小説を除いて、原作を知らずに二次創作作品だけでも成り立つクラスタについて説明したいと思います。
2.3 絵
近年、東方が急激に広がった背景には、二次創作の絵(作品)が各地で目に付くようになったことと関係があるように思えます。原作の絵より先に二次創作の絵で東方に触れる機会が増えたことで、STG以外の東方に興味を持つ人は大きく増えたといえるでしょう。
健全絵と18禁絵をわざわざ分類した理由ですが、東方ジャンルの同人作品における稀有な点として、健全本率の高さというものがあります。18禁作品が大多数を占める二次創作の同人界隈において、健全率が9割を超えている作品※7というのはあまり見られません。それゆえ、東方の18禁(ネチョ)作品の好む人たちはマイノリティーであり、ひとつのクラスタとして数えてよいかと思ったのでここで注記しておきます。
2.4 音楽アレンジ
東方同人CDwikiを見てもらえば分かりますが、1曲の原曲に十数以上のアレンジ曲が在り、そのジャンルもロック・ジャズ・ピアノと多岐に渡っています。一つ一つを分類していたらキリがないので、ここでは一般的なアレンジとパロディ(ネタ)系アレンジに二分するのみに留めておきます。
(分類方法として、インスト物とヴォーカル物、という分類もできるのですが、ここでは採用しないことにします)
前者に説明の必要はいらないと思うので割愛します。後者は、IOSYSに代表されるような電波色が強かったり、歌詞やメロディにネタが含まれているようなものを指します。人によっては後者を受け付けなかったり、またあるいは後者から東方を知って同じようなジャンルの作品が好きになる人もいます。
そして3つめ。これは分類上分けて考えるべきか微妙なところですが、一応書いておきます。昨年末、IOSYSの『患部で止まってすぐ溶ける 〜狂気の優曇華院』がJOYSOUNDで配信されたのを皮切りに、続々と東方ヴォーカルアレンジがカラオケ配信されてきています。ここは完全に趣味が分かれるところで、皆がみなカラオケ好きとは限りません。
配信の具体的な情報は東方同人カラオケwikiで確認できます。
2.5 同人ゲーム
電源を要するか否かで大別します。前者は、黄昏フロンティアのSuper Marisa LandやMegaMariに代表されるような、PCゲームのことです。
後者は、カードゲームのように電源を必要としないゲームのことです。ここで特筆すべきは、幻想ノ宴とVISIONという2つのTCGで、これらのプレイヤーの数は少なくはないと思います。
2.6 MAD動画
ニコニコ動画などで投稿された動画を好むクラスタ。うまく分類できませんし、荒れる元なのであまり深くは触れません。あしからず。
2.7 その他.
1.7(設定・世界観)と被りますが、東方Projectの原作者は神道や民俗学への造詣が深く、キャラクタ・ステージ、曲名やゲーム内の設定について大いに考察の余地があります。そういうことを調べるのが好きな層も少なくありません。(関連:東方元ネタWiki)
その他なので、あとは何でもありなんですが、製作者である神主好きというクラスタも小さくない気がするので、一応触れておきます。
以上が、東方界隈に存在するかもしれないクラスタの一覧です。ここまで書いておいてアレなんですが、この分類方には特に意味はありません。ただ、単に東方好きと言っても、中を開けてみれば多種多様なクラスタがあって、とても一括りにできるものではないということが言いたかっただけでした。
東方にあまり興味のない人には「どうしてファンの間でいつもけんかしてるの?」「東方厨ってなんなの?アホなの?」とか思う人がいるように見受けられますが、そういう人にこれを見て少しは理解してもらえれば、とも思ったりしたので書いてみました。また、ファンの人の中も、音楽だけ、漫画だけしか触れたことのない人がいるということ、いても非難されるべきではない※8と認識してもらいたいと思います。
最後に、昨年行われた一橋大学の講演で神主(ZUN氏)が仰っていたことばを借りて締めたいと思います。
※1 原作者による作品も公式ではなく、あくまで『東方Project』の中の二次創作というスタンスらしいので、ここでは神主作品のことを指す(出典失念)
※2 正確にはこちらが原曲でゲームの方がアレンジ(出典失念)
※3 東方萃夢想のみ、原曲+アレンジ曲を収録したサントラ「幻想曲抜萃」が存在している。同人ショップにて入手可能。
※4作品内キャラクタが伝聞した内容を綴ったもの、という設定で書かれた設定資料集であるため、書かれていることが必ずしも正しいとは保障していない。事実、すでに判明している設定と矛盾する箇所も確認されている。
※5 P95:上海アリス通信 第五号
※6 上海アリス幻樂団創作物の二次創作・使用関連ページ
※7とらのあな調べ(2007)ソース失念。
※8とはいえ、二次創作をするのなら、少なくとも原典に触れているべきだと思いますし、そもそも二次創作は原作へのリスペクトがあってしかるべきだと思います。「実は東方って(ry」
5/4 加筆・修正(作品タイトルを正確に表記)
5/5 誤字修正
5/6 加筆(2.3)
5/7 一部構成変更、加筆(項目:STGゲーム、カラオケ)
5/8 誤字修正、画像(Amazon)・※4追加
一口に『東方好き』と言っても、内部には多くのクラスタが混在していて、同じ東方好きでもまったく話が合わないという状況すら起こりえるようになってきました。
どうしてそんなことが起こるかというと、同じ東方界隈の中に多くのクラスタ(集合)が存在するようになり、認識の違いが生じるようになってきたからだと思うのです。
そこで、界隈内にどのようなクラスタが存在しているのか改めて分類してみようと思います。
その前にまず確認のため、現在(2008/04)公式※1の『東方Project』として世に出ている作品を紹介しておきます。よく誤解されがちなことなのですが、原作はSTG(シューティングゲーム)に端を発していますがそれだけにと留まるものではなく、また、そもそもギャルゲーエロゲーでもありません。以下が原作のリストとその詳細です。
1.STG
2.格闘ゲーム
3.音楽CD
4.漫画
5.小説
6.その他
1.STG
・東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.
・東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.
・東方永夜抄 〜 Imperishable Night.
・東方花映塚 〜 Phantasmagoria of Flower View.
・東方文花帖 〜 Shoot the Bullet
・東方風神録 〜 Mountain of Faith.(これらは同人ショップでのみ購入可能。)
・旧作(PC-98用ゲーム・全五作・絶版。こちらで体験版がDL可能)
多くの人に認識されている「東方」といえばまず、STGが出てきます。最も古い東方靈異伝は1996年に発表されていますが、このときはまだ(今と比べたら)無名に近い存在でした。
その名が広く知れ渡るようになったのは、2002年にwindows版1作目である東方紅魔郷が発表された以降のことです。(諸説ありますが、当時から人気サークルであった渡辺製作所(現フランスパン)に紹介されたところから名前が知られるようになっていったとも言われています。
2.格闘ゲーム(弾幕対戦型格闘ゲーム)
・東方萃夢想 〜 Immaterial and Missing Power.
・東方緋想天 〜 Scarlet Weather Rhapsody.
同人サークル「黄昏フロンティア」との共同制作という形で制作され、それぞれ東方Project第7.5弾、10.5弾に位置づけられています。緋想天については、08/05/25頒布予定。
3.音楽CD(東方Projectに入るかどうかは諸説ありますが)
・蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise〜:全曲オリジナル作品
・蓮台野夜行 〜 Ghostly Field Club:ゲーム内で使用された曲のアレンジ※2とオリジナル曲で構成
・夢違科学世紀 〜 Changeability of Strange Dream:同上
・卯酉東海道 〜 Retrospective 53 minutes:同上
・大空魔術 〜 Magical Astronomy:同上
・幺樂団の歴史 〜 Akyu's Untouched Score:旧作のサウンドトラック。全五作。
また、1で紹介したゲーム内で使われている音楽もこの範疇に含まれます。現在時点、というかおそらく未来永劫サントラは発売されない※3と思われますので、ゲーム曲を音楽ファイルとして抽出したい場合、以下のサイトなどにあるソフトを使って抜き出すことで音楽単体で楽しむことができます。
◇東方シリーズ音楽抜き出し機(総武ソフトウェア推進所)
◇東方BGM Player THxxBGM(Fast Project)
4 漫画
・東方三月精 〜 Eastern and Little Nature Deity.:オリジナル作品。連載終了

・東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity.:上記作品を作者変更に伴いタイトル変更したもの。作品内容、設定は同じ。連載中。

・東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue.:永夜抄の続編に位置づけられる作品。連載中。

・東方儚月抄 〜 月のイナバと地上の因幡:上記作品を別視点から描いた作品。連載中。
5 小説
・東方儚月抄 〜 Cage in Lunatic Runagate.
漫画版と同軸で展開されている、永夜抄の後日談的作品。連載中。
・東方香霖堂 〜 Curiosities of Lotus Asia.
小説オリジナル作品。連載終了。2008/4月に発売予定でしたが、延期した模様。
6 その他
・東方求聞史紀 〜 Perfect Memento in Strict Sense.CommentsAdd Star
設定資料集(のようなもの。※4)

・東方文花帖 〜 Bohemian Archive in Japanese Red.CommentsAdd Star
作者公認ファンブック+アンソロジーコミック

これらの作品群は、(そもそも二時創作である6番と)東方儚月抄という例外を除けばすべて一次の原作であり、それぞれ独立して存在しています。ここが東方Projectが他の作品と大きく異なる点です。
このことについて、旧版の東方三月精単行本内コラム※5に記載されている原作者のことばを借りて補足しておきます。
東方Projectの特異な点は、原作が多種のメディアで展開されている点にあります。 普通、例えばゲームが原作の作品の場合、ゲームを漫画化・小説化することはあっても、漫画や小説で新しい作品が展開されることはまずありません。しかし東方の場合、ゲームも漫画も小説も等しく原作として存在していることになります。
以上を踏まえて、東方界隈にどのようなクラスタ(集合)があるのかを以下に分類してみました。
1 原作
1.1 STGゲーム
1.1.1 クリアラー/普通に遊ぶ人(関連:東方攻略Wiki)
1.1.2 スコアラー(関連:東方Projectスコアボード)
1.2 格闘ゲーム
1.3 音楽
1.4 漫画
1.5 小説
1.6 キャラクタ
1.7 設定・世界観
2 二次創作
2.1 漫画
2.2 小説(SS)
2.3 絵
2.3.1 健全絵
2.3.1 十八禁絵
2.4 音楽
2.4.1 アレンジ曲
2.4.2 アレンジ(パロディ系・電波ソング等)
2.4.3 カラオケ
2.5 ゲーム
2.5.1 要電源ゲーム
2.5.2 非電源ゲーム
2.6 MAD動画
2.7 その他
(以上順不同)
異論もあるでしょうが、とりあえずこんな感じで分類できると思います。
まず原作の方ですが、人によっては「STGはやるけど格闘ゲームは……」という人から「漫画は読むけどゲームはやらない」「音楽は聞くけどあとは知らない」「キャラクタは好きだけど……」と、多種多様なクラスタが存在しています。
趣味的なコミュニティにおいては、原作に触れずに作品を語る人は嫌われる傾向にあります。しかし東方界隈は、原作のメディアが多岐に及んでいるため、同じ「原作好き」でもまったく話が合わないという状況が起こりえるのです。
次に、二次創作について。
東方Projectは、【同人的な二次創作について許諾、提出、報告等を行わなくとも自由に使用して構わない】と言う声明が原作者(ZUN氏)から出されている※6ゆえに、同人活動が非常に盛んです。
そして、音楽アレンジ作品のように。原典に触れていなくても楽しめるものがあるため、人によっては音楽アレンジしか知らないという人も存在しています。
ここでは、原作を知らないと楽しめない(筈の)漫画・小説を除いて、原作を知らずに二次創作作品だけでも成り立つクラスタについて説明したいと思います。
2.3 絵
近年、東方が急激に広がった背景には、二次創作の絵(作品)が各地で目に付くようになったことと関係があるように思えます。原作の絵より先に二次創作の絵で東方に触れる機会が増えたことで、STG以外の東方に興味を持つ人は大きく増えたといえるでしょう。
健全絵と18禁絵をわざわざ分類した理由ですが、東方ジャンルの同人作品における稀有な点として、健全本率の高さというものがあります。18禁作品が大多数を占める二次創作の同人界隈において、健全率が9割を超えている作品※7というのはあまり見られません。それゆえ、東方の18禁(ネチョ)作品の好む人たちはマイノリティーであり、ひとつのクラスタとして数えてよいかと思ったのでここで注記しておきます。
2.4 音楽アレンジ
東方同人CDwikiを見てもらえば分かりますが、1曲の原曲に十数以上のアレンジ曲が在り、そのジャンルもロック・ジャズ・ピアノと多岐に渡っています。一つ一つを分類していたらキリがないので、ここでは一般的なアレンジとパロディ(ネタ)系アレンジに二分するのみに留めておきます。
(分類方法として、インスト物とヴォーカル物、という分類もできるのですが、ここでは採用しないことにします)
前者に説明の必要はいらないと思うので割愛します。後者は、IOSYSに代表されるような電波色が強かったり、歌詞やメロディにネタが含まれているようなものを指します。人によっては後者を受け付けなかったり、またあるいは後者から東方を知って同じようなジャンルの作品が好きになる人もいます。
そして3つめ。これは分類上分けて考えるべきか微妙なところですが、一応書いておきます。昨年末、IOSYSの『患部で止まってすぐ溶ける 〜狂気の優曇華院』がJOYSOUNDで配信されたのを皮切りに、続々と東方ヴォーカルアレンジがカラオケ配信されてきています。ここは完全に趣味が分かれるところで、皆がみなカラオケ好きとは限りません。
配信の具体的な情報は東方同人カラオケwikiで確認できます。
2.5 同人ゲーム
電源を要するか否かで大別します。前者は、黄昏フロンティアのSuper Marisa LandやMegaMariに代表されるような、PCゲームのことです。
後者は、カードゲームのように電源を必要としないゲームのことです。ここで特筆すべきは、幻想ノ宴とVISIONという2つのTCGで、これらのプレイヤーの数は少なくはないと思います。
2.6 MAD動画
ニコニコ動画などで投稿された動画を好むクラスタ。うまく分類できませんし、荒れる元なのであまり深くは触れません。あしからず。
2.7 その他.
1.7(設定・世界観)と被りますが、東方Projectの原作者は神道や民俗学への造詣が深く、キャラクタ・ステージ、曲名やゲーム内の設定について大いに考察の余地があります。そういうことを調べるのが好きな層も少なくありません。(関連:東方元ネタWiki)
その他なので、あとは何でもありなんですが、製作者である神主好きというクラスタも小さくない気がするので、一応触れておきます。
以上が、東方界隈に存在するかもしれないクラスタの一覧です。ここまで書いておいてアレなんですが、この分類方には特に意味はありません。ただ、単に東方好きと言っても、中を開けてみれば多種多様なクラスタがあって、とても一括りにできるものではないということが言いたかっただけでした。
東方にあまり興味のない人には「どうしてファンの間でいつもけんかしてるの?」「東方厨ってなんなの?アホなの?」とか思う人がいるように見受けられますが、そういう人にこれを見て少しは理解してもらえれば、とも思ったりしたので書いてみました。また、ファンの人の中も、音楽だけ、漫画だけしか触れたことのない人がいるということ、いても非難されるべきではない※8と認識してもらいたいと思います。
最後に、昨年行われた一橋大学の講演で神主(ZUN氏)が仰っていたことばを借りて締めたいと思います。
今年に入って凄く東方やる人が増えてきて、今は作る僕の方がおっつかなくなるぐらい人が多いね。こうなってくると、昔からいた人とそう出ない人で(東方の知識に)差が出るじゃないですか?それは凄く馬鹿馬鹿しい事で、言いたくなる気持ちはわかるんですが、物を楽しむにあたっては、昔からやっていたかどうかってあんまり関係ないんですよ。僕は新しく人が来るのは大歓迎だし、そういう人にどんどん新しいものを生み出して欲しいって思ってます。そうするとね、もうちょっと東方が長く続くかなって。
※1 原作者による作品も公式ではなく、あくまで『東方Project』の中の二次創作というスタンスらしいので、ここでは神主作品のことを指す(出典失念)
※2 正確にはこちらが原曲でゲームの方がアレンジ(出典失念)
※3 東方萃夢想のみ、原曲+アレンジ曲を収録したサントラ「幻想曲抜萃」が存在している。同人ショップにて入手可能。
※4作品内キャラクタが伝聞した内容を綴ったもの、という設定で書かれた設定資料集であるため、書かれていることが必ずしも正しいとは保障していない。事実、すでに判明している設定と矛盾する箇所も確認されている。
※5 P95:上海アリス通信 第五号
※6 上海アリス幻樂団創作物の二次創作・使用関連ページ
※7とらのあな調べ(2007)ソース失念。
※8とはいえ、二次創作をするのなら、少なくとも原典に触れているべきだと思いますし、そもそも二次創作は原作へのリスペクトがあってしかるべきだと思います。
5/4 加筆・修正(作品タイトルを正確に表記)
5/5 誤字修正
5/6 加筆(2.3)
5/7 一部構成変更、加筆(項目:STGゲーム、カラオケ)
5/8 誤字修正、画像(Amazon)・※4追加
コメント
Adrianne Norris
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http://www.canyonchamber.org/
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<a href= http://www.aivosto.com/vbtips/vbnetmigration.html >10 Steps to migrate existing code to VB.NET</a>
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東方ファンにはいろんな種類がいる
東方界隈におけるクラスタ分類(http://sui37.blog51.fc2.com/blog-entry-434.html)
と言うのを見つけました。これを読むと東方って本当に受け皿が広い作...

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http://www.felhofer.com/wayne2.htm
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